本展では、はじめに、埼玉県内に暮らしていた当時の澁澤の生活やフランス文学に目覚める契機を明らかにし、次にフランス文学の翻訳に始まり、多様多作な博物誌的エッセイや幻想文学を経て、日本を舞台にした小説の発表という、変遷を紹介しました。このなかで、三島由紀夫、荒俣宏らとの関係にも触れています。 日本人の美意識を変えたとまでいわれる澁澤の文学世界、龍彦の国〝ドラコニア〟に誘い、澁澤龍彦 生誕95周年を記念して開催しました。