大木実(1913~1996)は東京の下町に生まれ、昭和初期から詩誌『四季』の同人として活躍し、全国的に知られる詩人となりました。太平洋戦争後は埼玉県に居を移し、大宮や鴻巣に住んで多くの詩を発表する一方、大宮詩人会や埼玉詩人会の顧問として、また『文芸埼玉』の編集委員や「埼玉文芸賞」の選考委員として埼玉県の詩の振興にも尽力しました。 令和5年は大木実の生誕110周年に当たることから、改めてその詩人としての足跡を振り返るとともに、その自筆原稿や思い出の品などを展示しました。