埼玉県域には「河越城」「鉢形城」「忍城」等、たくさんの城がありました。これらの城に関する歴史は語り継がれ 『太平記』や『関東古戦録』『武州鉢形城』『のぼうの城』などの作品として、昇華されてきました。
これらの作品の舞台である「城」は、城跡・土塁だけになっても当時の姿を伝え、近現代の作家の創作意欲に刺激を与え続ける存在となっています。本企画展では、城の出土品や関連する連歌、演舞等を交えながら、埼玉県域内の城や城跡などが登場する歴史、伝承、古典、近現代文学の各ジャンルの作品を紹介しました。
加えて火縄銃や、城跡から出土した鉄砲玉などの歴史資料、現地の映像、作家の創作ノートなども公開し、作品を読んで城跡に行きたくなる展示となっていました。